昔話 。


思い返せば、
自分は、親不孝だと思う。

何かの才能に開花することも無く、
特別、勉強が得意だった訳も無く、

その代わりに、お利口だった事も無い。

お母さん、お父さん、弟。

家族は、本音で、大好きなんだけれど、
どこか、自分の中で、
冷たい態度が抜けない。

21歳で、子供が出来て、結婚した今、
全くお兄ちゃんらしい事してやれなかったなと、

弟には申し訳なく思う。

勉強、教えてやりたかったし、
好きな子の話とか、中学や高校の話とか、
思春期らしい相談相手になりたかった。

21歳という若さでマイホームを買った今、
親孝行もしないまま、
親には気遣いばかりさせているだろう。

もっと、素敵な息子で居たかったと思う。

迷惑を掛けて、掛けて、掛け続けて、
冷たい態度で、ろくに恩返しもしない自分に、

ずっとずっと味方で居てくれる家族があるから、
こうして、幸せな家庭を築けている。

人生は、楽しいな、と、
思うその一瞬一瞬に、
親の愛がある。

自分は恵まれた子なのだと思う。

お父さんには、
ずっとずっと、反抗期で、
本当に申し訳ないと思う。

自分でも、反抗期の辞め方が分からない。

でもいつか、
笑って酒を飲めたらいいな。

早い内に。

弟には、
もっと人生の相談役になってやりたいし、
その為にいっぱい賢い兄ちゃんになるから、
今は精一杯に、青春してほしい。

いつか彼女を、紹介してほしい。

お母さんは、
ホントに、愛しか注がれていない。

自分がどれだけ馬鹿にして、
冷たく返事して、命令して、
感謝の言葉を伝えたなくたって、

1度も自分に馬鹿だと言い返さず、
1度も冷たい態度を返された事も無い。

ただ、どんな時も、愛してくれていた。

こんな人は、どこにもいないと思う。

優しさしかない。

そこに甘えすぎた人生だった。

今まで、どれだけ当たり前に、
尽くされてきたかと思うと、

どう恩返しをすればいいのか、
全く思い付かない。

こんな風に、
優しくあれる人間になりたい。

本当に、思い返せば、
酷い息子だった。

と、少しお酒を飲んだ今、
ネガティブに過去を見つめ直す。

明日も仕事か、
頑張ろう。



話は変わりますが、
TikTok始めました。

たくえもんの日常 。

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